症例

pH 6.4。溺水後の血液ガスから考えたこと

────────────────────成人女性。水没事故による溺水で救急搬送。────────────────────体温は35℃。酸素10 L/分投与中の血液ガスは、pH 6.4PaCO₂ 90 mmHgPaO₂ 105 mmHgHCO...
コラム

追記:IgMと補体について

◾️IgMIgMは、抗原に初めて出会ったときの一次免疫応答で比較的早期に産生される抗体です。そのため、IgM=感染初期というイメージがあります。ただし、ここで大事なのは、何に対するIgMなのかということです。ーー特異的IgM例えば、・EBV...
症例

発熱と咳。細菌?ウイルス?

────────────────────5歳女児。持続する38℃台の発熱、湿性咳嗽あり。────────────────────検査結果は、白血球 10000/μL以上好中球 70%以上赤血球 400万/μL血小板 32万/μLIgM 33...
症例

発熱と痙攣の裏で進行していたもの 第4章 顕微鏡から見えた重症感染と多臓器不全

第1章ではショック、第2章ではDIC、第3章では血液ガスからARDSを考えました。そして、この症例で最後の決め手となったのが血液塗抹標本でした。ーー血液塗抹を鏡検していると、酵母様真菌を認めました。本来、末梢血は無菌です。健康な人の血液中に...
症例

発熱と痙攣の裏で進行していたもの 第3章 血液ガスから見えた敗血症の進行

前回は、敗血症ショックからDICへ進行する病態について考えました。今回は、翌日に採血された血液ガスから、この患者さんの体内で何が起きていたのかを読み解いていきます。ーー🩸血液ガス酸素4L/分投与下pH 7.46PaCO₂ 20.6 mmHg...
症例

発熱と痙攣の裏で進行していたもの 第2章 血小板低下とDダイマー上昇が教えてくれたこと

前回は、発熱と痙攣で来院した患者さんが、ショック状態に陥っていたことを振り返りました。今回は、その後の検査で見えてきた凝固異常についてです。────────────────────フィブリノゲン 170mg/dLDダイマー 50μg/mL以...
症例

発熱と痙攣の裏で進行していたもの 第一章 発熱と痙攣、その裏にあったショック

────────────────────高齢女性。発熱と痙攣を主訴に受診。────────────────────既往に、抗リン脂質抗体症候群(APS)を含む複数の自己免疫疾患を抱えている患者さんでした。受診時のバイタルは、・意識障害・体温...
症例

検査値から見えてきた生活背景 ―飲酒習慣、脂肪肝、そして検査値のつながり―

────────────────────高齢女性。右下腹部痛を主訴に来院。────────────────────採血結果総ビリルビン 2.7 mg/dL直接ビリルビン 0.7 mg/dLAST 80 U/LALT 49 U/LγGT 30...
症例

血小板5万。骨髄は頑張っているのだろうか

────────────────────高齢代男性。尿路感染疑いで外来受診。────────────────────血算結果PLT 5.0万/μLヒストグラムは少しギザギザしていました。ーー最初に目に入ったのは、血小板5万/μLという結果で...
症例

タール便なのに、ヘモグロビンが高い

────────────────────高齢男性。食欲不振、下痢、タール便を主訴に救急外来受診。────────────────────検査データWBC 11,000/μL(好中球88%)CRP 12 mg/dLHb 17.0 g/dLHt...